川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

ウイルス謝罪しろや、

こっちはきついのに

なにかを休むってなったら

謝らないといけないの


ウイルスはわたしの身体のなかで

ものすごいセレブ生活を送る


家にプールがあるわけでも

ペット用の別荘があるわけでも

家政婦が掃除をしてくれるわけでも

ないけど

彼らには掃除よりも

不衛生な環境くらいの方が

お似合いらしいから


自分たちで

生活のカスタマイズをして

過ごしやすい環境へと

開拓を進めていく


いわゆるDIYてきなノリだという


ふざけんなおい

ばか

いま謝ってる

誰かからうつったのかも

しれないだろうがよ


引越しなんて聞いてないぞ


こっちの身体に勝手に入ってきて

敷金礼金も払わずに


お詫びのひとつもないのか


『居場所をくれてありがとう』

くらいの誠意を見せてみろ


つまり病原体ウイルスとは、

お泊まり会に

逆に気を遣わせるからといって

お世話になる家庭には

何も持ってこない

タイプのやつのことなんだ