川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

遠出

ねぇちょっと

せっかくお隣になったんじゃん

90分くらい

ずっとずっと

こんなに近くにいるんだし

ちょっとだけ仲良くなろうよ

なんだって

君たちはただ

休むために乗っている

ここでコミュニケーションをとるのは

無意味だし

オフの状態

むしろ寝てたい

なんだって


もったいないよ

せっかくお隣になったじゃない

お話しようよ

ねぇねぇ

お友達になれちゃう

チャンスでしょ

こんな時間を

与えてくれてありがとね


やる気のない

車掌アナウンスが聞こえてきて


一日中運転しっぱなしで

疲れたのかな?とか。

すぐ隣にいる

わたしに

いきなり振ってきても

いいんだよ

 

 

↑アンサーver.


いやだいやだ。

なんで見知らぬやつとこんなに

近距離なの

パーソナルスペースってのが

あるんだよ。


隣に座ってこないで。

誰かがいると身動きが縛られる。

バッグで

相席防止をしちゃいたいけど

決まりでそれは

できなくて


他のお客様のご迷惑になるとか


周りの目が気になったりとか


90分もあるんだし、

1人でゆっくりさせてよ。


このバスを降りてから

これからまた

たくさん

エネルギーを使うんだから


「ゆっくりおくつろぎ下さい」

出来るわけねぇだろ。

バカじゃん。

貸切の恩恵をうけたい。