川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

毎朝のおんけい

今日も遅刻せずに済んだ

とんだ優等生なわたし

 

これがもし歩きなら


まさにチャイムと同時に

参上していたことだろう

 

ヒーローは遅れてやってくる


そんな私を許さんばかりか

救済システム


24時間まいにちが

3時間前行動

できたとしたら


きっとそれは素晴らしいことだろう。


けど裏を返せば

3時間×365日

合計1,095時間...

こうやって寿命は縮まっていく


少なくとも90年間は

生きるのだとしたら

98,550時間も縮んでる


閏年が本気を出したら

10万くらい縮んでる


朝だけでよかった

ありがとうせいぜい長生きする。


遅刻せずに済んでいる


君の歩幅に合わせなきゃいけないから

君の歩幅に揃えるためなら


歩きだったら2時間前にだって起きる。

君に頼ったところで

すぐにたどり着けるわけじゃない

だからこんだけ前もって支度する


ヒーローは

規則正しくやってくる


ヒーローは

雨にも負ける

風にも負ければ

雪にも夏の暑さにも負ける


丈夫なからだなんて見かけだけ


でも君のせいで遅刻したって許される

その普及率まじ感謝