川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

死んでから評価されたくはないいますぐにでもあしたにでも評価されたい

これ虫だったとしたら恐ろしいね


この一生のうちで

SNSにアップして

何万いいね!を稼ぐ未来もなく

過程もなく可能性もなく

誰かに認められることもなく


いいね!をするためだけに作られたその親指で

指圧されてしまうんだ

それがこれまでの人生への

何億いいね!ぶんの

力のこもった

親指だったとして。


最後はバズって終われてよかったね

なんて

同じ親指には変わりないのに

じぶんですら

そうポジティブにはなれない


虫にならずに認められたい


その土地に残された液体はわたしたちへの自己顕示欲のセオリーか

ならばわたしはその液体を

配る自作自演の配達員にでもなってやろうか


余計なお世話ってか

わたしは君のことなんて呼んだらいい


君が虫というものになってまで人間という選択肢をすてた理由をわたしは死ぬまでには考えときたい