川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

しぬいぬきぬ

何度も通ったみち

練習したまち


落ち続けたその場所

落第し続けた

そのひとつの風景に


きみを焼きつけに来るとは


思わなかった


最近あまり見ていなかった

きみは

鶏肉みたいにみえる


そんな姿になるなんて

造形は想像していなかったから

少し驚いた

すぐに立ち直った

それがわかっていたから

目で見えていて

気持ちで聞いていたことだったから


きみを待ってきみを焼く


人差し指にちょっとだけ灰がついたのが

きみの最後の遺言だとするならば

それはちゃんと報いたい

大事にするって