しぬいぬきぬ
何度も通ったみち
練習したまち
落ち続けたその場所
落第し続けた
そのひとつの風景に
きみを焼きつけに来るとは
思わなかった
最近あまり見ていなかった
きみは
鶏肉みたいにみえる
そんな姿になるなんて
造形は想像していなかったから
少し驚いた
すぐに立ち直った
それがわかっていたから
目で見えていて
気持ちで聞いていたことだったから
きみを待ってきみを焼く
人差し指にちょっとだけ灰がついたのが
きみの最後の遺言だとするならば
それはちゃんと報いたい
大事にするって