川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

音楽のうた

鼻歌歌って通り過ぎてった

自転車で軽やかにくだって

わたしはイアホンをさしてさ


相手方もそれは認識していたはず

でもわたしのかざしてる

イヤホンは

今のタイミング

曲と曲のつなぎ目だったから

その鼻歌は筒抜けだった


8の字巻きをほどいた

イヤホンの跡形のほうが

わたしの巻き髪よりも

巻が強くて

わりと悔しくなった


今日も

聴いてる音楽の

裏打ちのステップで歩いていく

好きな音楽に

嫌われるのが怖くて

嫌いな音楽に

無関心になられるのが怖くて


わたしから選ばれなくても

誰からかに評価されて流れていく

音楽たち

結局そっちの勝利だね