音楽のうた
鼻歌歌って通り過ぎてった
自転車で軽やかにくだって
わたしはイアホンをさしてさ
相手方もそれは認識していたはず
でもわたしのかざしてる
イヤホンは
今のタイミング
曲と曲のつなぎ目だったから
その鼻歌は筒抜けだった
8の字巻きをほどいた
イヤホンの跡形のほうが
わたしの巻き髪よりも
巻が強くて
わりと悔しくなった
今日も
聴いてる音楽の
裏打ちのステップで歩いていく
好きな音楽に
嫌われるのが怖くて
嫌いな音楽に
無関心になられるのが怖くて
わたしから選ばれなくても
誰からかに評価されて流れていく
音楽たち
結局そっちの勝利だね