川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

最近は雨が多い

断りの電話を入れて

とりあえず

車を走らせる

誰かに会えないかな

そんなことを考えても

ツテなんてない

夕方5時までなんにもない

 


どうして同じ系統の

気持ちのときに限って

雨のなか

その景色はとてもよく似ている

不便さを感じるほどじゃないけど

 


どっか停車して

1人でお弁当を

食べようか

 


ほんとは家にいたい

なんにもしたくない

でもいたくない

いれない

自分は空気が違うから

 


自分の家じゃないから

 


大好きなお店にもいきたくはない

ほんとは家にいたい

 


大好きなお店に

車を停めようかとも

おもったけど

なんとなく立ち止まりたくなって

 


いっつも生活のなかにある

入ったことのない

駐車場に車を停めてみた

 


なんも起こらない

けど

帰りたいけどまだ帰りたくない

 


運転するときに座席でつぶされる

ポニーテールが

邪魔をする

 


大した用事じゃないのに

何故か無駄に

めかしこんでしまった

そんなことに後悔しつつ

みんなが出て行った頃を

見計らって帰宅して

夕方5時のコンビニに

帰宅すればいい

 


とても寒い