川﨑ありさの現代詩

現代詩を書いて投稿します。

終わりからの始まりそれが本音

きっとそれが叶わないと

知ったのなら

消えゆくものって

あるような気がしないようで

気がする


僕はすごく小さな子ども

幼い幼いかわいい赤ちゃん

きみはぼくが産まれてくるのに腹を痛めてくれたわけじゃない

いっちゃったら

血の繋がりなんて微塵もない


自分の都合のいいものしか

身近に置く必要なんてない

僕だってそう

僕がたったそれだけのいい例だ


1日暇が潰せりゃもう連絡はおざなり

そんな友達が溢れかえる

今日この頃


でもでも僕がそれを

拒んだりでもしたら

きっと今みたいな接し方はしてくれない

きみから触られるなんて

気色が悪くて吐き気がする

きみの臭いを嗅いでると

気色が悪くて吐き気がする

でも繋ぎ止めなきゃいけないもんもある

それは血じゃなく心なんだ

密接してるんだ

血を繋ぐふりして心をつなぐ

それは最大限の冒涜なのかもしれない

そこに心すらないのに


気味が悪くて吐き気がする


きみの顔面は終わってる

きみの声質も終わってる

きみの身体も終わってる

きみなんかとくっついたら

それこそ

僕の人生終わってる


きみが悪くて吐き気がする


でもでもはっきり言えたことでも無い

僕の心と経験が赤ちゃんすぎて

びっくりしただけ

でも

きみはまじで気持ちが悪い

きみはまじで気持ちが悪い

きみはまじで気持ちが悪い

ぜんぶがぜんぶ一緒に長生きしてほしい

隠ぺい大作戦

証拠隠滅のために

買ってきた花を

また自分でその証拠を

もっかい

揉み消しちゃうみたいな

 


そんな日々を送っては

もうお返しがきかないくらいに

なくしちゃっててね

 


停車駅のサバを読んで

自分の距離がさらにちかいんだと

強調してみたい

足掻いてみたかった

そりゃそうだった

 


どうせ時刻は変わらないのに

それをまた

誤魔化すみたいな

使い方を

公共交通機関がされるようになったのなら

許さないぞお前のせいだからな

 


24 35

 

食べたいものも食べすぎれない

食べたら素直に太ってしまう

この身体のサイクルが悪い

太ったらスタイルが悪いっていう

風潮になる

社会が悪い

わたしにカロリー制限をさせてる

わたしの頭の中と

行動の不一致が悪い

レポートを書き終えたのに

書式設定に手間取らせる

パソコンの臨機応変のなさが悪い

 


あとそれで

とりあえず自分は

視力が悪い

容量が悪い

運動神経が悪い

たぶん8割がた

生んだ親と周りの環境とそれを克服する道を選択してこなかった過去の自分のせいなんだ

 


なんでもかんでも

人や物のせいにするのが

悪い考えだっていう

発想を作り出してる

先祖まとめてみんなが悪い

ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ

みんなが悪い

ぜったいぜったいぜったいぜったい

みんなが悪い

みんなが悪いみんなが悪い

わたしをここまで苦しめる

いい加減みんながすべて悪いんだと思いしれよ

お前のせいだ

ほんとにほんとにほんとにほんとに

責任とってよ許さないから

みんなが悪い

いややっぱたぶん明日中には許すけどね

ぼくるま大国の王様

僕専用通行帯があるのなら

渋滞したって関係ない

ぼくには関係ない


きみに

すぐに会いに行けるような


前の車をぜんぶ追い抜く

道路交通ファストパス


といった

権力があったなら


信号が顔色を変えた

ぼくは急発進する

まわりが引いちゃうくらいに


アクセルが僕の脳みそなら

いっつもかっつも玉突き事故だ


タイヤがぼくの気持ちなら

何度もドリフトして

すり減らしてみるのも価値がある


交差点には深く入りこめない

信号が青なのに進みこめない

きみみたいな

都合の悪いところには

いっつもかっつも

踏み入れてくれない

しぬいぬきぬ

何度も通ったみち

練習したまち


落ち続けたその場所

落第し続けた

そのひとつの風景に


きみを焼きつけに来るとは


思わなかった


最近あまり見ていなかった

きみは

鶏肉みたいにみえる


そんな姿になるなんて

造形は想像していなかったから

少し驚いた

すぐに立ち直った

それがわかっていたから

目で見えていて

気持ちで聞いていたことだったから


きみを待ってきみを焼く


人差し指にちょっとだけ灰がついたのが

きみの最後の遺言だとするならば

それはちゃんと報いたい

大事にするって

芸能人

自分の人生の価値のなかった

ぶんだけの

時間を取り戻すみたいに

いまをとりあえずで

埋めていけ


余分に

なにか摂りすぎて

太りすぎたみたいな

頭になってきて


今の時代をつくるのに

飽きちゃったみたいで

飴玉ぺろぺろ


過去の名場面を

振り返ったって

だからといって

そこにすら

これといって


自分はただただシンプルに幼児なだけだったんだって


パッと脚光をあびる

いまの人たちを

歓迎しているようで


全く受け入れきれなくって

消えてってほしくて

仇を見せまくってってほしくて

でも自分だけは

まだまだまだまだ

見ていたくって


文字だけ

わざと難しくしちゃうから

自分で見返すのすら

億劫になってって


どんどん負のサイクルに

ハマってく

プラスのものを

生み出してるはずなのに


結局映像で埋めることでしか

時間を使えない

きっとわたしは

たったそれだけの

一般庶民だったっだだんだったんだって

かぜひきぴーぴー

昔の風邪は飴玉ひとつで治ったのに

現代の風邪は一味ちがうみたい


進化したウイルスは

わたしの指先のなかで

誰とたたかってるんだろう


なにしてるんだろう

なにがしたいんだろう


だれがどこで

いつなにしてんだろう

なんの意味をなしてんだろう

果たしてあれが

風邪をひいたということならば

いまはなにしてるんだろう

生み出してんだろう

無意味な芸術作品による

戒めだと言うのなら

さっさと高熱が出ちゃって

救急車で運んでよ

誰か来てくださいって

応急救護すりゃいいじゃない